本文へスキップ

時計と財布の魅力を語ろう

時計と財布に関する蘊蓄

腕時計の盤面に関する薀蓄


腕時計の針はなぜ右回りか?


最近ではデジタル式の腕時計が増えていますが、格調ある腕時計の大半はアナログな文字盤です。
なかには文字盤を針が時を刻む様子こそ、時計本来の姿とこだわっている人も多いでしょう。

その文字盤ですが、99%以上の文字盤で針が右回りします。
99%と言いましたが、おそらく左回りの時計は世界のどこにも無いと思います。
日本では右回りのことを時計回りと喩えるほど常識的なことです。
では、なぜ文字盤の針は右回りになったのでしょうか?

答えは時計の起源が北半球にあったためです。
人類が始めて作った時計は太陽の影で時間を調べる日時計で、
紀元前3〜4000年のエジプトで生まれたと言われています。

北半球の太陽の動きであれば地面に立てた棒が描く影は右回りに移動することになり、
この日時計の仕組みが時計の基礎として脈々と受け継がれていきました。
もし南半球で日時計が発明されて世界中に広まっていれば、文字盤の針は左回りになっていたかもしれませんね。


文字盤の4はなぜWじゃないのか?


ローマ数字では「1→2→3→4→5」を「T→U→V→W→X」と表記します。
時計の文字盤にもこの法則が適用されて然るべきですが、
大半の文字盤ではWではなくVにTを足した表記が使用されています。
見た目的に分かりやすいものの、Wが使われないことに不自然さを感じる人もいるでしょう。

ではなぜWが使われなくなったというと、そのルーツは1300年代のフランスに遡ります。
当時のフランス王であったシャルル5世が
「Wという数字はXからTを引くことになり縁起が悪い。VにTを足した表記へ直すように」
と伝えて、文字盤からWという表記が無くなりました。

為政者にありがちな縁起担ぎですが、当時は国王の命令は絶対ですから逆らうことはできません。
シャルル5世があまり恵まれた体質では無かったことも、このような縁起担ぎの原因になったと思われます。
この表記はシャルル5世の没後も受け継がれることとなり、現在でも多くの文字盤で使用されているのです。